イストリア産オリーブオイルのEU PDO認定申請をスロベニアと共同で再提出する
スロベニアによる異議申し立てを受け、イストリア産オリーブオイルに関する新たな原産地名称保護(PDO)の申請が、スロベニアとクロアチアによって共同で欧州委員会に提出されることになった。
スロベニアは、クロアチアが欧州委員会に提出したイストリア産エキストラバージンオリーブオイルのPDO(原産地名称保護)認定申請に対し、異議申し立てを行った。
イストリア産エキストラバージンオリーブオイルは、2015年初頭に国内レベルでPDOの認定を受けており、その後、2015年7月にEUレベルでの同認定申請が提出された。申請は「受理可能性」について審査された後、2016年3月23日に欧州委員会の官報に掲載された。
公示日から3ヶ月間は異議申し立てが可能であった。この3ヶ月の期限終了の1日前、スロベニアは提案された名称「Istarsko ekstra djevičansko maslinovo ulje」(イストリア産エクストラバージンオリーブオイル)に対し、異議申し立てを行った。
スロベニアは、両国が同じ地理的地域を共有しているため、提案された名称は混同を招く恐れがあると主張した。スロベニア・イストリア産のオリーブオイルは、2007年2月より「Ekstra deviško oljčno olje Slovenske Istre」(スロベニア・イストリア産エクストラバージンオリーブオイル)という名称でEUのPDO(原産地名称保護)認定を受けている。

イストリアは、クロアチア、スロベニア、イタリアの3カ国にまたがる北アドリア海の半島である。半島の地理的領域の90%はクロアチアに位置しているが、北西部の細長い地域はスロベニアの一部であり、その北端のごく一部はイタリアの港湾都市トリエステ近郊に位置している。
2016年12月、合意形成に向け、クロアチアの首都ザグレブにて、クロアチア農業省とスロベニア側の関係者が実務会合を開催した。その結果、両国はクロアチアおよびスロベニアのイストリア産オリーブオイルのPDO(原産地名称保護)認定を共同で申請することとなった。
提案によると、イストリア半島全域で生産されるすべてのオリーブオイルに、「ISTRA」(クロアチア語およびスロベニア語でのイストリアの名称)という原産地名称が付けられることになる。 この合意に基づき、生産地域はスロベニアのコペル、ピラン、コペル、イゾラ各自治体まで拡大された。これにはリブルニアも含まれる。リブルニアとは、クロアチアのプリモルスコ=ゴランスカ州の行政区域に属する、イストリア半島北西部の海岸地帯である。
オリーブ品種リストには、ブガ、ドロブニツァ、マタ、プロミンカ、ストルタ、マウリノが追加された。また、緑と黒のオリーブを模した円形に緑色の滴をあしらった、新しいロゴ案も作成された。この提案により、同地域のオリーブ生産者は、イストリア半島のクロアチア側またはスロベニア側のいずれにある搾油所でも、自身のオリーブを加工できるようになる。
クロアチアとスロベニアは、2015年10月に登録されたイストリア産プロシュット(イストリア産熟成ハム)について、すでにPDO(原産地名称保護)を共有している。2カ国間でPDOを共有しているEUの食品は、他に2012年に登録されたポーランド・リトアニア産ハチミツのみである。