バルカン半島におけるオリーブオイル生産の拡大
ヘルツェゴビナとマケドニアでの取り組みにより、バルカン半島におけるオリーブオイルの生産が拡大している。
ヘルツェゴビナは、オリーブやオリーブオイルの生産地としては珍しい地域に思えるかもしれない。しかし、ここ5年の間に、このバルカン半島の国はこの分野に本格的に参入し、何世紀にもわたって隣国ギリシャや地中海地域で主要作物となってきたオリーブの栽培がもたらす経済効果について、より真剣に検討し始めている。
2011年、バルカン・インサイトは、マケドニアで同国初のオリーブオイル生産の先駆者となる企業「KM」について報じた。ギリシャ国境に近いドイランの小さな町の近くに1万3000本のオリーブの木を植えたKMは、輸出と国内市場向けに計300トンのオリーブオイルを生産するという目標を掲げた。
スコピエ大学農学部の教員やテッサロニキ大学のギリシャ人教授らと協力し、同社はマケドニアの栽培条件や気候により適した新品種「マルセラ」の開発にも着手した。
KMの計画はほんの始まりに過ぎなかった。本日、バルカン・ニュースは、ストラツ市のオリーブ生産者たちに関する記事を掲載した。彼らは「ヘルツェゴヴィナ・フルーツ・オブ・メディテラネアン協会」のメンバーであり、地域の生産者間で共有するための真新しい小型製油所を受け取った。
この搾油装置は、現地の新興オリーブ産業の品質向上と全体的な成長を支援することを目的としたパイロットプロジェクトの取り組みを通じて提供された。これまでの方法では、大規模な共同搾油所への輸送費が高額になる上、品質が損なわれることも多かった。
この新技術による機会を活かし、生産者たちは投資家を誘致し、業界全体のさらなる成長を促進したいと期待している。
とはいえ、バルカン半島産のオリーブオイルが米国の店頭に並ぶまでには、まだ長い道のりがあるように思えるかもしれない。あるいは、そうではないかもしれない。
先月、『イースト・ハンプトン・スター』(ニューヨーク州)紙は、「バルカン半島からのオリーブオイルの意外な旅」という記事を特集した。コソボの元首相ラムシュ・ハラディナイ氏を弁護する法廷闘争に巻き込まれたニューヨーク在住の弁護士アンドルー・ストロング氏の尽力により、アルバニアとの国境地域で生産されたオリーブオイルが、ロングアイランド東部の店舗に並ぶようになったのである。
マーク・シーガル氏の記事の中で、ストロング氏はこの地域を旅した時のことを語っている。「地中海へと急勾配で下りていく、オリーブの木に覆われた山々があった。そして、手作業でオリーブを搾る伝統は2,000年以上も変わることなく受け継がれてきた……この地域には何百人ものオリーブ農家がいるが、中には木を2、3本しか持っていない農家もいる。」
これらの農家たちはストロング氏と提携し、彼らのオーガニック「カリンヨット」オリーブオイルを、マンハッタンのザバーズのような有名店に届けている。
ストロング氏は事業規模を小さく抑え、すべての瓶詰めを手作業で行っている。「少量生産を維持することで品質が保証される」と彼は語った。