スペインのAAO、年次報告書作成に向け1,030件の検査を実施

オリーブオイル庁(AAO)は、年次管理報告書作成のため、オリーブオイル生産に関する業界情報を確認する目的で検査を実施した。

ダニエル・ウィリアムズ
『オリーブ・オイル・タイムズ』寄稿者 )|バルセロナ発

スペイン政府の専門機関であるオリーブオイル庁(AAO)は、2008-2009年産期において、稼働中のオリーブオイル搾油所1,748カ所のうち1,030カ所を検査し、オリーブオイルの生産、出荷製品、在庫に関する業界情報を検証した。 AAOは、最新の市場情報を収集し、業界団体から提供されたデータの正確性を確認するために、これらの検査を開始した。その後、同庁はデータの正確性を照合し、その情報を処理・統合して『AAO年次管理報告書(2008-2009年)』としてまとめた。

スペインのオリーブオイル生産(出典:AAO)

AAOはスペイン各地のオリーブオイル製油所からサンプルを採取し、分析を行った上で、その適切な特性評価に関する結論を導き出した。これらの検査のうち576件は、世界有数のオリーブオイル生産地であるアンダルシア地方で実施され、次いでカスティーリャ・ラ・マンチャ(13件)、カタルーニャ(94件)、エストレマドゥーラ(70件)の各地方で実施された。 カルロス・サンチェス・ライン氏が率いるオリーブオイル庁は、860社のオリーブオイル充填業者およびその他の業界関係者に対しても検査を実施した。これらの検査の大部分は、アンダルシア(418件)、カスティーリャ・ラ・マンチャ(118件)、カタルーニャ(101件)、そして最後にエストレマドゥーラ(67件)から寄せられたものである。 また、AAOは食用オリーブの瓶詰め業者232社、オリーブ搾りかす油の抽出業者27社に加え、オリーブオイル精製所19カ所、第三者向けにオリーブオイルを保管する事業者21社、およびオリーブ生産者20社を検査した。

さらに、AAOは、これらのオリーブオイル搾油所の検査中に取得した1,513件の商業文書、およびオリーブオイル
製造プロセスに関与する他の業界から提供された公開情報について、照合と検証を行いました。これらの照合は、各種年次
登録簿を構成するオリーブオイルの売買を詳述した文
書の真正性を立証することを目的としています。また、AAOは、生オリーブおよび瓶詰めオリーブの取引
に関する業界文書についても照合を行いました。

スペインのオリーブオイル輸出(出典:AAO)

これらの検査の結果、オリーブオイル庁は虚偽情報提供に対し計9件の制裁措置を提案し、複数の企業に対して総額約40,267.67ユーロの罰金を科した。このうち5件はバレンシア州の事業者、4件はムルシア州の事業者に対するものである。

また、AAOの2008-2009年度経営報告書では、スペインのオリーブオイルのバリューチェーンに関する結論を導き出すため、当該シーズンの市場バランスと事業実績の算出も行われた。報告書によると、スペインの消費者が支払うエクストラバージンオリーブオイルの最終価格は、生産者が受け取る価格の1.56倍である。一方、通常のオリーブオイルについては、搾油、製造、瓶詰め、流通のコストを含めると、この比率は1.43倍に低下する。