2018/19年度のオリーブオイルの世界生産量は減少する見込み

アルゼンチン、イタリア、ギリシャでは生産量が大幅に減少した一方、スペインとモロッコでは堅調な増加が見られた。

国際オリーブ評議会(IOC)が『Olive Oil Times』に提供したデータによると、2018/19年の収穫期における世界のオリーブオイル生産量は5.5%減少すると推定されている。

データによると、IOC加盟国および一部の非加盟国による今収穫年度の生産量は313万トンとなり、前年度の331万4000トンから減少する見込みだ。しかし、今収穫年度のオリーブオイルの収穫量は、多くの生産国にとって不作だった2016/17年度および2014/15年度のいずれよりも依然として高い水準にある。

以前の予測ではやや大きな減少が見込まれていたが、IOCはその後、これらの数値を上方修正した。

「2018/2019収穫年度の推計値を更新しました」と、IOC観測・情報システム部門長のミケーレ・ブンガロ氏は『Olive Oil Times』に語った。「現在、減少幅は(以前示されていた)8%ではなく、最大5.5%にとどまると見込んでいます。」

最も大きな減少が見られたのはチュニジアとアルゼンチンで、今年の収穫量はそれぞれ57%、54%減少した。両国とも2017/18年度には豊作を記録しており、オリーブの木が隔年結実する性質を持つことから、今年は減産が見込まれていた。

その他の地域では、パレスチナで49%、イタリアで38%、ギリシャで35%、トルコで30%の生産減となった。

イタリアの農家団体コールドイレッティによると、悪天候により国内で約2,500万本のオリーブの木が被害を受け、これが生産量の急減の主な原因となった。それにもかかわらず、イタリアはスペインに次ぐ世界第2位のオリーブオイル生産国であり続けている。

トルコでも、生産量の減少はオリーブの木が持つ隔年結実の性質に起因するとされている。しかし、トルコのオリーブオイル生産量は上昇傾向を維持しており、今収穫年度の収穫量は2016/17年度比で3%、2014/15年度比で14%増加した。



生産量が減少したその他の国としては、エジプト(28%減)、ポルトガル(15%減)、アルジェリア(7%減)、イスラエル(6%減)、ヨルダン(2%減)が挙げられる。

IOCの統計によると、一部の国では著しい生産量の増加が見られた。中でもリビアは41%増と最大の伸びを記録した。モロッコも約4%増と増加したものの、その伸び幅ははるかに控えめであった。

同様に、モロッコの数値についても、当初の推計値が発表された後、大幅に下方修正された。

東アジアの新たな市場が開拓され、伝統的な地中海地域の生産者が天候や病害による打撃を受ける中、これら北アフリカの2カ国はオリーブオイル生産への投資を着実に進めてきた。

主に干ばつや病害によりスペインのオリーブオイル生産者が数年にわたり苦境に立たされた後、2018/19年産期のオリーブオイル生産量見通しは1,598,900トンに達し、前産期比27%増となり、2013/14年産期以来の最高水準となった。

スペインのルイス・プラナス農業・漁業・食品大臣は記者会見で、これらの数字を「改善された」と評価したものの、過去最高記録には達しておらず、同業界には依然として多くの課題が残されていることを認めた。