理事会、カナダとオーストラリアのオリーブオイル輸入動向を「懸念すべき」と指摘

国際オリーブ評議会は4月のニュースレターで、カナダとオーストラリアへのオリーブオイルの輸入減少は「懸念される」と述べている。

国際オリーブ評議会は4月のニュースレター(PDF)の中で、カナダとオーストラリアへのオリーブオイルおよび搾りかす油の輸入減少は「懸念される」と述べている。

同評議会によると、カナダとオーストラリアへの10月から2月までの輸入量は、前シーズンの同時期に比べてそれぞれ20%、5%減少した。「この減少傾向が3ヶ月連続で続いているため、特に懸念される」としている。

米国への輸入は横ばいである一方、中国への輸入は2010/11年度比で25%、ロシアは16%、日本は13%、ブラジルは7%増加した。 EU域内輸入は3%減、域外輸入は18%減となったが、後者については「今シーズンのEU生産量を考慮すれば驚くべきことではない」とIOCは述べている。

カナダとオーストラリア

10月から2月までの数値によると、カナダへの輸入量は、11月を除き、前年同期と比較して毎月減少している。カナダの2月の輸入量は2263トンで、前年の3210トンから大幅に減少した。

一方、オーストラリアは11月にやや低調だった後、12月には1580トンへと急落し、2010年12月の総量3505トンの半分以下となった。 しかし、IOCのデータによると、それ以降は2010/11年度のレベルを上回っており、2011年の1887トン、1723トンに対し、今年の1月と2月はそれぞれ3060トン、2289トンとなっている。


オリーブオイルの輸入量(出典:国際オリーブ評議会)

続く生産者価格の低迷

前年同期と比較すると、エクストラバージンオリーブオイルの生産者価格は、イタリアで38%(2.40ユーロ/kg)、スペインで12%(1.77ユーロ/kg)、ギリシャで5%(1.84ユーロ/kg)下落している。

「ここ数ヶ月、ギリシャでは価格が横ばいとなり、スペインではほぼ横ばいのまま推移している一方、イタリアではわずかに上昇している。それでも、これら3カ国すべてにおいて、価格は2009年10月以来の最低水準にある」とIOCは述べた。

精製オリーブオイルの価格は過去3収穫年度で最低水準にあり、過去12ヶ月間でイタリアでは6%下落して1.80ユーロ、スペインでは4%下落して1.69ユーロ/kgとなった。ギリシャの数値は入手できなかった。 「精製オリーブオイルとエクストラバージンオリーブオイルの価格差は、現在、スペインで1kgあたり約0.08ユーロ、イタリアで0.60ユーロとなっている。」

食用オリーブ

テーブル用オリーブの輸入量は、ブラジル向けが20%増、カナダ向けが3%増となった一方、米国向けは11%減、オーストラリア向けは6%減、ロシア向けは4%減となった。EU域内での輸入は増加したが、域外からの輸入は減少した。

中国

IOCのニュースレターは中国に焦点を当てた。同国におけるオリーブオイルおよびオリーブ搾りかす油の輸入量は、2006/07年度以降375%急増し、昨年は33,227トンに達した。そのうち82%がバージンオリーブオイルであり、主要供給国はスペインであった。


中国のオリーブオイル輸入量(出典:国際オリーブ評議会)

「業界筋によると、販売業者はまず、中国で慣例となっている企業向けギフトセットにオリーブオイルを含めるよう企業を説得することで、中国市場への足がかりを得た。このオリーブオイルとの最初の出会いにより、顧客が自らオリーブオイルを購入するようになり、スーパーマーケットでの小売販売が拡大し始めた。」

国際オリーブ評議会 2012年4月ニュースレター(PDF)