スペインでは、エクストラバージンオリーブオイルへの需要がオリーブオイルの販売を牽引している

エクストラバージンオリーブオイルの需要が高まる一方で、スペイン国内では低グレードのオリーブオイルへの需要は枯渇している。

スペイン食用油瓶詰め・精製業者協会(Anierac)が発表したデータによると、2020年の1月から8月までのスペインにおけるオリーブオイルの販売量は、前年同期比で9%増加した。

データによると、暦年の最初の8か月間で、合計2億3200万リットルのオリーブオイルが販売された。このうち、瓶詰めオリーブオイルの販売量は2720万リットルで、国内の瓶詰め植物油販売総量のほぼ半分を占めた。

このうち、1,140万リットルは瓶詰めエクストラバージンオリーブオイルであり、残りの販売量はバージンオリーブオイルおよびブレンドオリーブオイルであった。さらに、2020年には100万リットルのオリーブ搾りかす油が瓶詰めされ販売された。

スペインの農業専門誌『Agrodigital』が分析したAnieracのデータによると、2019/20収穫年度(2019年10月から2020年9月)の最初の11ヶ月間におけるオリーブオイルの総販売量は、前年度と比較して5.3%増加したことも明らかになった。

この期間中、パッケージ入りおよびバルク(ばら売り)のエクストラバージンオリーブオイルの販売量は1,500万リットルに達し、前年度比で12.7%増加した。ブレンドオリーブオイルの販売も増加し、当年度は3.3%増となった。

エクストラバージンオリーブオイルとブレンドオリーブオイルが市場シェアを拡大する一方で、バージンオリーブオイルとオリーブ搾りかす油の販売量は2019/20年度にそれぞれ11.2%および8.5%減少した。

エクストラバージンオリーブオイルの販売増加は、2月からスペインを襲っている新型コロナウイルスのパンデミックがもたらした数少ない好影響の一つである、「健康的な家庭料理」のトレンドと一致している。

また、オリーブ搾りかす油とバージンオリーブオイルの販売減少は、今年初めのパンデミックのピーク時に国内の多くのレストランやホテルが営業を停止した時期と重なっている。