ラドナー氏、「デル・ポスト」を退社し、テイクアウト専門のパスタ店を立ち上げる

ニューヨークで名高いシェフ、マーク・ラドナー氏は、4つ星レストラン「デル・ポスト」のエグゼクティブシェフを退任し、クイックサービス形式のレストラン「パスタ・フライヤー」の立ち上げに専念することを発表した。

ニューヨーク・タイムズ紙によると、著名なシェフであり、ジェームズ・ビアード賞の「ニューヨーク最優秀シェフ」を受賞したマーク・ラドナー氏は、2017年初頭にニューヨーク市の4つ星レストラン「デル・ポスト」のエグゼクティブシェフを退任し、自身が立ち上げるクイックサービス形式のレストラン「パスタ・フライヤー」の開業に専念すると発表した。

同紙の取材に対し、ラドナー氏は、グリニッチ・ヴィレッジにオープン予定の1号店を皮切りに、このコンセプトをチェーン展開していきたいと語った。

「光速で提供するオールドワールド・キュイジーヌ」が、ラドナー氏のこの事業のキャッチコピーだ。2014年にポップアップ店として誕生したこの高級ファストフード・コンセプトは、グルテンフリーで高品質なパスタ料理を即座に提供することを目指している。

ラドナー氏はタイムズ紙に対し、わずか数秒でパスタを提供するという「秘訣を解き明かした」と語った。「チポトレの店舗がブリトーを巻くのと同じ時間内に、良質な食材を使い、適度なアルデンテで、ソースのバランスも完璧な一皿のパスタを提供できる」と彼は述べた。

この分野の最高峰と称されるイタリア地方料理の巨匠は、ニューヨークのインターナショナル・カリナリー・センター(ICC)で開催されたオリーブオイル・プログラムに参加し、そこで「パスタ・フライヤー」プロジェクトについて語り、自身の料理におけるエクストラバージンオリーブオイルの組み合わせ方を実演した。

ラドナー氏は、高品質な食材の使用こそが、彼の考えるファストフードの真髄であり、小規模生産者ブランドのパスタ「フェリチェッティ」を20秒未満で調理し、再加熱してソースをかけるという、彼が開発した下茹で・再加熱・ソース掛けの調理法に完全に反映されていると確信している。

一方、『ニューヨーク・タイムズ』紙が報じたように、ラドナーの後任となるメリッサ・ロドリゲスは、ラドナーの退任に伴い「デル・ポスト」のエグゼクティブシェフに就任し、ニューヨーク市の4つ星レストランの厨房を率いる初の女性となる。