地中海式食事は小児の肥満予防に効果的

欧州8カ国で行われた最近の研究によると、地中海式食事を実践している子供は、肥満になる可能性が低いことが明らかになった。

「驚くことではない」というカテゴリーに分類されるだろうが、欧州8カ国で行われた最近の研究によると、地中海式食事を実践している子供は、過体重や肥満になるリスクが15%低い可能性があるという証拠が示された。

スウェーデンのヨーテボリ大学所属のジャンルーカ・トグノン博士が実施したこの研究結果は、昨年6月にブルガリアのソフィアで開催された「欧州肥満学会」で初めて発表された。

研究者らは、小児の肥満問題を評価することを目的として2006年9月から2012年2月まで実施された欧州プロジェクト「IDEFICS」から収集されたデータを分析した。

IDEFICSのデータには、スペイン、イタリア、キプロス、ドイツ、ベルギー、ハンガリー、エストニア、スウェーデンの子供たちの身長、体重、体脂肪率、ウエスト周囲径が含まれていた。 子供の食事に関しては、保護者がIDEFICSから提供されたアンケートに回答し、43種類の一般的な食品の摂取頻度を報告した。トンゴン博士のチームは、IDEFICS研究の対象となった保護者のサンプルへのインタビューを通じて、追加の食事データを収集した。

その後、魚、野菜、果物、穀物、ナッツ類など、地中海式食事の主食とみなされる食品の摂取状況に基づき、子供たちにスコアが付けられた。地中海式食品群を摂取するごとに1点が与えられ、肉や乳製品など地中海式食事の典型とはみなされない食品の摂取量が少ない場合にも、さらに1点が加算された。

トンゴン博士の研究結果によると、スコアの高い子供たちは、スコアの低い子供たちに比べ、過体重または肥満になる確率が10~15%低かった。また、これらの子供たちは、BMI値に大きな変動が見られることや体脂肪が増加する可能性も低かった。

また、この研究では、イタリアの子供たちが地中海式食事を摂取する可能性が最も高く、スウェーデンの子供たちは穀物、果物、ナッツ、野菜の
摂取頻度が最も高いことが示された。

「重要なメッセージは」とトグノン博士は述べ、「特に地中海諸国において、人々が依然としてこのような食事を実践していると信じている可能性があるが、実際にはもはやそうではない場合が多いため、子供たちに特定の食事パターンを推奨する必要があるということです」