新型コロナウイルスの規制により、欧州の青果物の供給が阻害されている

移動制限により、農業労働者が季節労働の現場に赴くことができず、新型コロナウイルスの緊急事態下で作物が収穫されないままになっている。

今春、ヨーロッパの畑や農場では、トマト、イチゴ、タマネギ、アスパラガスなどが畑で腐ってしまう恐れがある。新型コロナウイルスへの懸念や、欧州全域で実施されている渡航制限により、数千人の外国人農業労働者が収穫作業を避ける見通しだからだ。

食品サプライチェーン全体で深刻な問題が生じている。近隣諸国からの労働者数が急激に減少している。――ユリア・クレックナー(ドイツ農業大臣

フランスでは今シーズン、例年より20万人少ない外国人労働者の到着が見込まれており、イタリアでは10万人の季節労働者が恒例の仕事を失う可能性がある。ドイツでは、通常毎年8万人到着する移民農業労働者のうち、ごく一部しか来ない見込みだ。

「食品サプライチェーン全体で、労働力確保に深刻な問題が生じている」と、ドイツのユリア・クレックナー農業相は述べた。「近隣諸国からの労働者数が急速に減少している。」

一部の政府は、自国民に対し支援の手を差し伸べるよう呼びかけている。

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フランスは、閉鎖措置により現在仕事を失っている人々、さらには学生までもが農場で働くよう要請している。

オーストリアでは、東欧からの労働者が帰国した後、すでに7,000人の市民が支援を申し出ている。一方、ドイツでは農業部門の人手不足を解消するため、数千件の求人情報をオンラインで公開している。

たとえ野菜や果物の収穫がどうにか賄えたとしても、既存の輸送制約により、市場への安定供給が阻害される恐れがある。

「都市部ではまもなく新鮮な果物や野菜が不足し始めるかもしれない」と、フランスの農家セバスチャン・エロ氏は語った。「収穫できる私たちでさえ、販売に苦労している」

これに先立ち、欧州農民組合(Copa-Cogeca)が発表した報告書は、パンデミックが農業部門に与えている影響を明らかにするとともに、同部門における季節労働者の重要性を強調した。

「EUの農家は、植え付け、剪定、収穫のピーク期やその他の農業関連作業において貴重な支援を提供する季節労働者への依存度を高めている」と報告書は指摘した。「熟練労働者のEU域内移動に対する最近の制限は、すでに季節ごとの計画に重大な影響を与えている」

同組合は、既存の公衆衛生上の予防措置が遵守されることを条件に、EU域内での季節労働者の移動を円滑にするよう当局に求めた。