スペインのエクスプレス・ハーベスト
雨不足と温暖な気候により、収穫量が減少し、オリーブオイルの生産量も減少する恐れがある。
スペインでは、雨不足と春のような温暖な気候により、例年なら1月や2月まで続くこともあったオリーブの収穫が、今年はあっという間に終わってしまった。
アンダルシア農業食品協同組合(Cooperativas Agro-Alimentarias de Andalucia)のオリーブオイル部門責任者、クリストバル・ガジェゴ氏によると、これは「これまでに見たことのないような、超スピードの収穫」だったという。
グラナダのオリーブオイル生産者「ヘチソ・アンダルス」のロシオ・ボリバル氏は『オリーブオイル・タイムズ』に対し、「今年は雨が降らなかったため、水不足でオリーブが十分に育たず、収穫量の大部分が減少した」と説明した。ガジェゴ氏は、今シーズン、同地域で100万トン以上のオリーブオイルが生産されるというアンダルシア州政府の予測を、最良のシナリオだと見ている。
それでもなお、多くの人々にとって、今回の収穫は前年よりも高品質なオイルをもたらした。
ハエンを拠点とするコルティホ・スピリトゥ・サントの共同経営者、マリア・モレロ氏は、「概して(ハエン)県全体では、雨不足の影響を受けず、木から直接収穫されたオリーブが増えたため、オリーブオイルの品質は昨年より良いという認識が広まっている」と述べた。
しかし、乾燥した状態が続けば、来年には代償を払うことになるだろう。「木々の成長は鈍化し、生き延びるためだけに力を費やすことになる」とモレロ氏は説明する。「冬から春にかけて、木々を回復させるのに十分な雨が降らなければ、来年の収穫量は乏しくなるだろう」。
昨年の備蓄がすでに少ないことを考えると、これは複雑な見通しだ。在庫が最小限の生産者は、需要の高まりと来年の収穫量の減少の可能性を踏まえ、今すぐ追加の備蓄を行う必要があるかもしれないと認識し、慎重に対応する必要があるだろう。
この例年とは異なる季節が、現在の収穫量に最終的にどのような影響を与えるかはまだ不明だが、いずれ生産に悪影響を及ぼすだろうというのが一般的な見方だ。