パンジャブ州のオリーブ栽培に適した荒地

パキスタンのパンジャブ州政府は、パンジャブ州の荒地の水はけの良い土壌と気候条件を活用し、オリーブ栽培を推進する計画だ。

パキスタンのパンジャブ州政府は、パンジャブ州の荒地の水はけの良い土壌と気候条件を活用し、オリーブ栽培を推進する計画だ。

パキスタンの新聞『デイリー・タイムズ』によると、パンジャブ州内のシアールコット、ナロワル、グジュラート、ジェラム、ラワルピンディ、イスラマバード、アトック、チャクワル、クシャブの各地区が、オリーブの栽培に適した地域として特定された。

パンジャブ州の未利用地や荒地でオリーブの木を栽培するという決定には、同地域ですでに生産されている他の作物の栽培に支障をきたさないという利点がある。パキスタン最大の農業ウェブポータル「Pakissan.com」によると、パンジャブ州には174万ヘクタールの耕作可能な未利用地がある。

パンジャブ州政府によるオリーブの植樹計画は、農業目的での荒地の利用を拡大するだけでなく、国内の需要を満たす食用油の自給自足に向けた道を開くことになる。

現在、パキスタンでは国内需要に必要な食用油のわずか34%しか生産されておらず、66%は輸入に依存している。パキスタンの『デイリー・タイムズ』紙は、パンジャブ州におけるオリーブオイル生産の可能性が、食用油の輸入を劇的に削減し、パキスタンにとって経済的に有益となる可能性があると報じている。

オリーブ栽培を促進し、オリーブ農園の収穫量を最大化するため、パンジャブ州農業局は、最適なオリーブ栽培技術やオリーブ製品に関する研修を住民に対して実施している。

また、パンジャブ州政府は今後5年間で、オリーブ栽培に理想的な土壌と気候条件を備えたパンジャブ州ポトハル地域の5万エーカーの土地に「オリーブ・バレー」を建設する計画を立てている。

2015年11月に米国国際開発庁(USAID)とパンジャブ州政府農業局が共催したセミナーでは、パンジャブ州ポトハル地域におけるオリーブ・バレー開発の機会と課題について議論が行われた。

「パンジャブ州政府は、ポトハル地域をオリーブ・バレーとして開発する計画を立てており、そのために27億8,200万パキスタン・ルピー(2,650万ドル)を投じるプロジェクトが実施されている。このプロジェクトの下、5年間で203万8,500本の苗木を無償で提供し、1万5,100エーカーの土地をオリーブ栽培に転換する予定だ」と、パンジャブ州農業局のシェヘリヤール・スルタン局長は述べた。

オリーブ栽培の拡大に加え、パンジャブ州政府は、8万7000エーカーの土地をヒマワリ栽培に活用することで、同地域におけるヒマワリ油の生産拡大も目指している。