研究者らが、降圧作用が期待されるエキストラバージンオリーブオイルの成分を単離
8年間にわたり分析されたエキストラバージンオリーブオイルのサンプルのうち、80%から既知の降圧剤であるエレノリドが検出された。
ギリシャのアテネ大学薬用植物学部の研究者らは、高血圧に効果を発揮する可能性のあるエキストラバージンオリーブオイルの成分を特定・単離することに成功した。
「エレノリド」と呼ばれるこの新成分は、過去にオリーブの葉や果実から発見されていたが、エクストラバージンオリーブオイルの高フェノール含有サンプルから分離・分析されたのは今回が初めてである。
研究のため、2010年から2018年までの8年間に収穫されたオリーブから作られた、各国産の単一品種エキストラバージンオリーブオイル(EVOO)サンプル計2,120点が検査された。 その結果、サンプルの80%にエレノリドが含まれていることが判明し、フェノール含有量が高く、マラクサシオン(撹拌)工程での水添加を最小限に抑えた二相式搾油機で加工された未熟なオリーブ由来のオリーブオイルほど、この物質の濃度が高いことが確認された。
エレノリドは、オレウロペインやリグストロサイドに関連するオリーブオイルの非フェノール性化合物であり、水と反応するとエレノリック酸に変化する。本研究は、エレノリドとエレノリック酸の関連性を特定しただけでなく、エレノリドの量がオリーブオイルに残留する水分量に直接依存していることを示した。
エレノリドはすでに降圧剤として特徴づけられており、エクストラバージンオリーブオイル中に存在することが報告されたことは、オリーブオイルの特性や品質に対するもう一つの貴重な知見となる可能性がある。
研究者らは、エレノリドが水に敏感であるという特性から、貯蔵条件下における残留水がオリーブオイルに及ぼす影響を研究する手段として、また、水分含有量の少ない高品質なエキストラバージンオリーブオイル(EVOO)のマーカーとしても活用できる可能性があると示唆した。