パキスタンのポトハル地方で、30万本以上のオリーブの木が植樹されている

2015年に開始された5カ年計画に基づき、パキスタンのパンジャブ州農業局は、ポトハル地域の農家に200万本のオリーブの苗木を無償で提供している。

2015年に開始された5カ年計画に基づき、パキスタン・パンジャブ州の農業局は、ポトハル地域の農家に200万本のオリーブの苗木を無償で提供している。「オリーブ・バレー・プロジェクト」の目的は、同地域をオリーブ栽培地として発展させ、国内でのオリーブオイル生産を促進することにある。

ポトハル(Potohar、Pothwar、Potwarとも表記される)は、パキスタン北東部に位置する広大な高原地帯で、面積は8,592平方マイルに及ぶ。その恵まれた気候と理想的な地形から、オリーブ生産に適した地域であると認められている。 計画されている植栽面積は15,100エーカーに及び、2020年まで続くこの5カ年プロジェクトの下で、最終的に2,038,500本のオリーブの苗木が植えられる予定である。

パキスタン・パンジャブ州チャクワル地区にあるバラニ農業研究所(BARI)は、今年に入ってからすでに同地域に33万7,500本のオリーブの木を植樹しており、昨年は4万8,600本が植樹された。BARIのウェブサイトによると、この大規模な「オリーブ・バレー・プロジェクト」は、地元の農家にオリーブの苗木を提供するだけでなく、オリーブ園の管理に関する技術支援や、水資源開発および点滴灌漑のための資金援助も行っている。

このプロジェクトの長期的な目標は、輸出向けのオリーブオイルを生産すると同時に、地域の農村コミュニティにも恩恵をもたらす持続可能なオリーブオイル経済を構築することにある。現在、パキスタンは国内で消費される食用油の34%を自国で生産しており、国内需要を満たすために食用油の輸入に多額の外国為替を費やすことを余儀なくされている。

この需要を満たすため、パンジャブ州政府はひまわり油の生産拡大にも取り組んでいる。一方、高品質なオリーブオイル の輸出は、多額の外貨獲得につながる可能性がある。 5年間にわたる「オリーブ・バレー・プロジェクト」は、9年目に8億5800万パキスタン・ルピー(820万ドル)の収益を生み出し、25年間で累計391億パキスタン・ルピー(3億7370万ドル)の収益をもたらすと見込まれている。