ニュージーランド、新たなオリーブオイル基準に「お断り」
オーストラリアのオリーブオイル業界が、欧州の輸出業者にとって同国でのビジネスをより困難にする新たな自主基準の導入を歓迎する中、その姉妹品である製品は、その恩恵を受けていない。

オーストラリアのオリーブオイル生産者たちが、欧州の輸出業者にとって同国でのビジネスをより困難にする新たな自主基準の採択を歓迎する一方で、タスマン海を隔てた向こう側の同業者は、この動きに同調していない。
昨年「オーストラリア・ニュージーランドオリーブオイルおよびオリーブ搾りかす油基準(案)」として始まったこの取り組みは、水曜日にオーストラリア規格協会(Standards Australia)によって最終決定される際、「ニュージーランド」の部分が削除された。
ニュージーランドのスーパーマーケット業界誌に寄
稿された日付不明の論説記事の中で、ニュージーランド食品・食料品評議会のキャサリン・リッチCEOは、同国の食料品店が、もしニュージーランドがこれに同調して新基準を採用すれば、ニュージーランドで販売されるオリーブオイルの95%以上を供給している地中海産のオリーブオイル生産者が、「草案通りの新ルールへの対応に苦慮するだろう」と懸念していると述べた。
これは、新基準の導入を推進したオーストラリアの生産者にとっては好都合だ。米国の同業者と同様、オーストラリアのオリーブオイル業界は、輸入オリーブオイルを批判する研究結果が広く報じられたことや、今週オーストラリアの『Today Tonight』
でオーストラリア・オリーブ協会会長のポール・ミラー氏が出演したプライムタイムの特集
のようなセンセーショナルな放送によって高まる消費者の不信感を利用してきた。今や新たなホームグラウンドの優位性を手に入れたオーストラリア産エクストラバージンオリーブオイルは、勢いに乗っている。
オーストラリアの大手小売業者がこの自主的なガイドラインを無視する選択をしない限り(業界関係者の大半によればその可能性は低い)、海外の生産者やボトラーは、オーストラリア向けオリーブオイルの表示方法を変更する必要がある。「ピュア」や「ライト」といった表記は禁止され、精製オリーブオイルにはその旨が明確に表示されなければならず、原産国表示には裏付けが必要となるなど、その他の新規則も適用される。
ニュージーランドの人口は420万人で、ケンタッキー州とほぼ同規模であり、地中海産オリーブオイル生産者にとって生死を分けるような市場とは言えない。一方、人口2200万人を擁し、良質なオリーブオイルへの評価が高まっているオーストラリアは、旧世界(ヨーロッパ)の生産者が手放したくない市場である。
オーストラリアのオリーブオイル専門家リチャード・ガウェル氏はツイッターの投稿で、ニュージーランドのスーパーマーケット業界の立場は、国際オリーブ評議会(IOC)や輸入業者の支持によって後押しされたはずだと指摘した。これらは手強い相手であり、ニュージーランド産オリーブオイルには、それらに対抗するための協調的な取り組みが欠けていたようだ。ガウェル氏は、新たなオリーブオイル基準の導入を見送ったニュージーランドの決定を、「消費者よりもスーパーマーケットの利益を優先した」結果だと評した。
IOC(国際オリーブ評議会)の加盟国ではないオーストラリアとニュージーランドのオリーブオイル生産者は、既存のIOC規則では同地域の消費者や生産者を十分に保護できていないと長年主張してきた。
2月、国際オリーブ評議会(IOC)は声明を発表し、再考を勧告した。同評議会は、提案された基準の一部が「国際貿易の障壁」となり得るだけでなく、実際にはオリーブオイルの偽装を「容易」にする恐れがあると指摘した。
