欧州、オリーブオイルの農薬残留基準をめぐり米国に解決策を迫る
イタリアのセルジオ・シルヴェストリス議員によると、9月の貿易協議において、オリーブオイルの残留農薬基準値が引き上げられる見通しだ。

欧州議会のイタリア人議員セルジオ・シルベストリス氏によると、9月に開催される大西洋横断自由貿易協定(FTA)の交渉において、米国へのオリーブオイル輸入に関する農薬残留基準値の設定が必要であるという点が議題に上る見通しだ。
シルベストリス氏は3月、農薬クロルピリホス・エチルの微量混入が懸念されたため、当時98個のイタリア産エキストラバージンオリーブオイルのコンテナがニューヨークとシアトルの港で差し止められていたと欧州議会で述べ、この問題の解決を求めていた。
シルベストリス氏の広報担当者は今週、『Olive Oil Times』に対し、そのうち60コンテナは後に米国への輸入が許可されたものの、残りは他国へ転送せざるを得なかったと語った。
EU委員が支援を約束
同広報担当者は、シルベストリス氏が今週、欧州委員会のトニオ・ボルグ健康・消費者問題担当委員と会談し、同委員が9月の二国間協議の枠組みの中で解決策を見出すよう尽力することを約束したと述べた。
また、欧州の貿易担当委員であるカレル・デ・グフト氏も、「オリーブオイル中の当該物質の承認申請、あるいは米国当局への輸入許容値設定の要請」に対し、支援を約束した。
シルベストリス議員による議会での書面質問に対し、デ・グフト委員は、農薬クロルピリホス・エチルは米国で広く使用されており、他の製品については最大残留基準値(MRL)が設定されているものの、オリーブオイルについては設定されていないと述べた。
「その結果、米国に輸入されるオリーブオイルからこの物質が微量でも検出されると、その貨物は拒否されることになる」と彼は述べた。
シルベストリス氏によると、イタリアのエクストラバージンオリーブオイル輸出業者は数年にわたり、クロルピリホスエチル(「イタリアおよび欧州ではオリーブ栽培での使用が認可されている農薬」)の残留物(ごく微量であっても)を理由に、米国への輸出において「相当な困難」に直面しているという。
ワインの輸出も影響を受ける
欧州産ワインの米国への輸出に関する問題は、先月欧州議会に提出された同様の質問の主題ともなっており、そこでも米国への輸入品に対する農薬検査の問題が増加していることが報告された。
「代表的な例がペンコナゾールだ。EUではブドウへの使用が承認されているが、米国では未登録の農薬である」と、イタリアのヘルベルト・ドルフマン氏率いる議員グループは記した。
「これらの物質が微量に含まれる製品は、消費者に健康上のリスクがないにもかかわらず、現行のゼロ・トレランス原則により米国税関によって拒否されている」と彼らは述べた。
彼らは、今後の交渉において、将来的な自由貿易協定の衛生・植物検疫基準の章の一部として、効果的な解決策が模索されるよう求めた。