改良型地中海式食事法は糖尿病の予防に役立つ可能性がある

新たな研究によると、特定の炭水化物を控えめにした地中海式食事は、糖尿病の予防に役立つ可能性があるという。

Modified Mediterranean Diet May Protect from Diabetes

学術誌『Diabetologia』に掲載された新たな研究によると、特定の炭水化物を控えめにした地中海式食事は、糖尿病の予防に役立つ可能性があることが示唆されている。

イタリア、ギリシャ、米国、カナダの研究者らは、欧州10カ国以上の参加者を対象に、食事、栄養状態、生活習慣、環境要因と、がんやその他の慢性疾患の発症率との関連性を調査する「欧州がん・栄養前向き研究(EPIC)」のデータを分析した。

研究者らは、平均11年間にわたり追跡調査された2万2,000人以上のギリシャ人参加者からの情報を評価した。科学者らは、地中海式食事への順守度とグリセミック・ロード(GL)を測定した。 グリセミック・ロードとは、食品に含まれる炭水化物の量と、それが血糖値に与える影響を測定する指標である。野菜、油脂(オリーブオイルなど)、食物繊維が豊富な果物や豆類などの食品はグリセミック・ロードが低い一方、白パン、ケーキ、加工シリアルなどの加工食品はグリセミック・ロードが高い。

その結果、地中海式食事そのものが糖尿病の発症リスクを低下させることが示された。さらに低グリセミック負荷と組み合わせると、その予防効果はさらに高まり、地中海式食事の順守度が低く、かつ高グリセミック負荷の食事を摂取しているグループと比較して、リスクが20%低減した。

研究者らが指摘するように、地中海式食事は野菜、オリーブオイル、豆類、果物が中心であるため、低グリセミック負荷の地中海式食事を想像することは難しくない。参加者が最も実践していたと思われるギリシャ・地中海式食事のモデルは、野菜を主菜とした料理が豊富で、オリーブオイルで調理された野菜からなり、適度なカロリーでありながら低グリセミック負荷スコアとなるものである。 地中海式食事の基本構成を維持しつつ、パンやパスタを減らすことで炭水化物の摂取量を抑え、グリセミックロードを低減させるよう食事内容を調整することも可能である。



  • Diabetologia: Rossi M, et al. 2型糖尿病の発症に関連する地中海式食事とグリセミック・ロード:人口ベースの欧州がん・栄養前向き研究(EPIC)のギリシャコホートからの結果

  • 国際がん研究機関(IARC)- EPICプロジェクト

  • ハーバード大学公衆衛生大学院