スペイン産テーブルオリーブの対米輸出がさらに減少
2020年上半期、スペインから米国へのテーブルオリーブ輸出量は3分の1近く減少した。この急激な減少は、米国の関税が原因とされている。
スペイン食用オリーブ輸出業者・生産者協会(Asemesa)が発表したデータによると、2020年上半期のスペインから米国への食用オリーブの輸出量は30%減少した。
今年の上半期、スペインは米国へ3万2,000トンのテーブルオリーブを輸出したが、これは2019年上半期の4万5,400トンから減少したものである。
関連情報:貿易ニュースAsemesaのアントニオ・モラ事務局長は、輸出の急減について、米国による2つの関税措置が原因であると指摘した。
スペインからのグリーンオリーブの輸入には現在、欧州連合(EU)によるエアバスへの違法な補助金提供に対し、世界貿易機関(WTO)が米国に認めた一連の対抗措置の一環として、25%の関税が課されている。
これとは別に、スペイン産ブラックオリーブの輸入には合計35%の関税が課されている。これは、米国通商代表部(USTR)と米国商務省が、スペインのオリーブ生産者が反補助金法および反ダンピング法に違反していると非難したためである。
スペインが米国国際貿易裁判所に対し、農家への違法な補助金支給は行っていないと説得したため、これらの関税の一部は引き下げられる見込みだ。商務省はこれに対し控訴している。
一方、モラ氏は、黒オリーブに対する関税はスペインに限定され、グリーンオリーブに対する関税はスペインとフランスに限定されているため、世界最大の食用オリーブ生産国であるスペインが、ポルトガルやギリシャを含む他のEUの競合国と比べて不平等な立場に置かれていると主張している。
モラ氏はさらに、スペインにおけるテーブルオリーブの生産コストは、ポルトガルやギリシャに比べて少なくとも3倍高いと付け加えた。同氏によると、ポルトガルでの生産コストは1キログラムあたり10セントであるのに対し、スペインでは収穫が手作業か機械化かによって、30セントから90セントの範囲に及ぶという。
スペイン産テーブルオリーブの世界市場の5分の1強を占める米国を除き、湾岸諸国を除く世界の他のすべての地域への輸出も減少した。
しかし、モラ氏はこの状況を、2019/20年度にスペインの農家が経験した極めて不作なテーブルオリーブ収穫と、同国の多くの競合国で概ね豊作だったことによるものと分析した。