キシレラ・ファスティディオサがアンダルシアを脅かす

オリーブの木に致命的な脅威をもたらす、急速に広がる危険な細菌が、スペイン本土で初めて確認された。これにより、世界のオリーブオイル供給量の半分が危機にさらされている。

昨年イタリアでオリーブの木を枯死させた致命的な細菌が、世界最大のオリーブオイル生産地であるアンダルシアのアーモンド農園でも検出され、業界に新たな課題をもたらしている。

科学者らは、キシレラ・ファスティディオサ(Xylella fastidiosa) として知られる病原菌が、スペインのバレンシア地方のアーモンドの木に感染したことを確認した。少なくとも現時点では、発生現場付近のオリーブの木には影響が出ていない。当局は予防措置として約300本のオリーブの木を伐採し、この病気を媒介することが知られているセミやアブラムシ などの害虫に対して、当該地域への散布を行った。
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キシレラ・ファスティディオサはオリーブの木にとって致命的で、植物から水分を奪い、まるで火事で焼け焦げたかのような外観にする深刻な乾燥症状を引き起こす。この奇妙で悪夢のような結果から、この病気は「オリーブのハンセン病」や「オリーブの木のエボラ」と呼ばれている。

この細菌は2013年にイタリアのオリーブ園で初めて検出され、急速に広がった。昨年、当局は細菌の拡散を食い止めるため、100万本以上のオリーブの木を伐採した。

スペイン当局によると、同国ではマヨルカ島のサクランボの木から初めてキシレラ・ファスティディオサ確認された。しかし6月、科学者たちは本土で初めてこの病原菌を発見した。場所は、大規模なオリーブ生産地であるバレンシア地方のアーモンドの木だった。

スペインは世界のオリーブオイル供給量の約半分を生産している。つい先月の4月まで、アンダルシア地方での広範な検査ではこの病気の兆候は確認されず、当局は同地域を「キシレラ非感染地域」と宣言していた。

キシレラ・ファスティディオサの感染に対する有効な治療法は現時点で知られていない。

欧州連合(EU)は、キシレラ・ファスティディオサを、複数の作物を急速に破壊する能力を持つ、地球上で最も危険な植物病原体の一つと位置付けている。

キシレラ・ファスティディオサは、アメリカ大陸が原産地であると考えられている。この細菌の一種は、カリフォルニア州や米国南部でアーモンドやピーカンナッツの木を襲っている。

欧州でのこの病気との闘いは困難を極めている。イタリア当局細菌の拡散を食い止めるため樹木の伐採を行った際、地元の活動家たちから反発を招いた。ある地方検察官は、樹木伐採に関与した科学者らに対する刑事捜査を開始した。科学者たちのコンピューターや記録が押収された。

その捜査が始まって間もなく、欧州委員会は、イタリアが封じ込め措置を迅速に実施しなかったとして、加盟国が欧州連合(EU)の法律を遵守しなかったかどうかを調査する「違反手続き」を開始した。

農業関係者の懸念をさらに深めているのは、中米原産のキシレラ・ファスティディオサの一種である「X. fastidiosa fastidiosa 」が、最近マヨルカ島で検出されたことだ。