ギリシャ、イタリア、ポルトガル、チュニジアでは豊作が見込まれる
欧州委員会の報告書によると、害虫の活動が減少したこと、および一部の国で豊作の年を迎えたことから、EUにおけるオリーブオイルの生産量は3%増加すると予測されている。
スペインでは、2019/20年の収穫年度においてオリーブオイルの生産量が減少すると予想される一方、ポルトガルでは過去最高の収穫量が予測されている。
これらは、先週発表された欧州委員会(EC)の最新の3年ごとの短期見通し報告書における予測の一部である。
同報告書において、ECは欧州連合(EU)加盟国による2019年のオリーブオイル生産量を210万トンと推計しており、これは過去5年間の平均を3%上回る数値である。
関連記事:2019年オリーブ収穫ニュースECは、この増加の一因として、オリーブミバエやその他の害虫による被害が軽減されたことを挙げている。また、収穫期の地域における好天により、オリーブオイルの品質も向上すると見込んでいる。
昨年スペインで記録的な豊作となった後、今年の生産量は過去5年間の平均と比較して5%減少し、125万トンになると予測されている。
一方、ポルトガルは約14万トンの収穫を見込んでおり、これは年平均と比較して50%の増加となる。
チュニジアとイタリアの生産量は約35万トンと予測されており、これは平均生産量を大幅に上回る。また、ギリシャの生産量は30万トンと見込まれており、これは前年比60%超、年間平均比11%増となる。
これはイタリアとギリシャにとって朗報だ。欧州委員会の4月の報告書では、昨年の不作はシーズン終盤に欧州の一部地域で発生した異常な悪天候に起因するとされていた。
さらにECは、今シーズンにおけるEUから米国への輸出が減少すると予測した。同報告書によると、現在、米国への輸出が過去最高水準にあるのは、欧州産オリーブオイルの米国への輸入に関税が課されることを見越した備蓄によるものである。
しかし、アジア市場の拡大により、EUからの輸出は7%増の61万トンとなるという楽観的な見通しは維持された。昨年10月から今年7月にかけて、日本、中国、ブラジルへの出荷量が過去最高を記録したことが指摘された。
EU諸国への輸出に加え、その他の地域への出荷量は過去10年間で65%増加し、EUの輸出増加分の25%を占めた。
同報告書は、国内供給が豊富なことからEUへのオリーブオイル輸入が減少すると推定しており、これにより輸入需要は推定10万トンまで低下する見込みである。また、価格面での好条件により、EU域内の国内消費が拡大する可能性もあると予測されている。
報告書によると、EU内の主要なオリーブオイル生産国の消費者は、EU域内のその他の地域に比べて価格に敏感である。
その結果、EU内の主要オリーブオイル生産国における消費は、4%の伸びが見込まれるEUその他の地域よりも速いペース(6%)で増加すると予測されている。