アジア産害虫に対する植物由来の防除法が、オリーブ農家にとって有望視されている
ヒマワリが自然生成する11種類の芳香化合物を混合したものが、メスのアメリカヒメコガネを引き付けることが判明した。この混合液はトラップに使用できる可能性がある。
カナダの研究者らは、ヒマワリから放出される揮発性物質が、コガネヒメコウチュウ(Halyomorpha halys)による深刻化する問題に対する有機的な解決策となり得ることを実証した。
日本、中国、朝鮮半島原産のこの昆虫は、ここ数十年で東アジアから北米や欧州連合(EU)へと広く拡散した。
幼虫や成虫が様々な高付加価値作物を食害するため、この侵入種は農家にとっての悩みの種となっている。また、この昆虫の存在は、未熟な核果が地面に落ちて使用不能になる「オリーブのグリーンドロップ」現象と繰り返し関連付けられてきた。
関連記事:10月に開催される国際会議では、オリーブの害虫と病気が焦点となるしかし、『Journal of Chemical Ecology』誌に新たに発表された研究によると、ヒマワリが開花時に放出する特定の化学物質の匂いが、この昆虫の繁殖を抑制する助けになる可能性があることが示唆されている。
サイモン・フレイザー大学生物科学研究部の研究者らは、矮性ヒマワリ(Helianthus annuus)の成長段階ごとに、コガネヒメカメムシの嗅覚反応を調査した。
科学者たちは、風のない実験室環境下で、4つの鉢植えのヒマワリ(生育段階:栄養成長期、開花前期、開花期、結実期)を用いて、この昆虫の行動を調査した。
その結果、ほとんどの雌が開花した植物に惹きつけられたものの、4つの植物すべてに均等に産卵することが判明した。
続いて研究者らは、昆虫を気流のある二択嗅覚測定器を用いた実験に移行させ、各生育段階に対する誘引度を測定し、その結果を静止空気下での試験と比較した。
「開花中のヒマワリが全体的に最も高い誘引力を示したが、すべての実験において特定の生育段階が最も魅力的だったという結果にはならなかった」と研究者らは記している。
彼らは各生育段階のヘッドスペース臭気成分を採取・分析し、ヒマワリでは開花前段階から開花段階への移行期に、モノテルペンを含む放香化合物の増加が見られることを発見した。
その後、研究者らは昆虫を引き付けるための適切な香気成分の配合を見つけることに注力した。
「開花中のヒマワリのヘッドスペース臭気混合物をガスクロマトグラフィー・電気触角検出法で分析した結果、メスのH. halysの触角から一貫して反応を引き出す13種類の臭気物質が特定された」と研究者らは記している。 「これらの臭気成分から成る11成分の合成ブレンドは、実験室での嗅覚測定装置を用いた実験において、H. halysの雌を引き付けた。」
こうして得られた混合物は、ヒメコガネを誘引するトラップに充填することで、最も価値の高い作物から遠ざけることができる。
「特に春には、より簡便でありながら完全に有効なヒマワリのセミオケミカル混合物を開発し、合成H. halys集合フェロモンと組み合わせることで、モニタリング活動を改善したり、H. halysに対する改良型誘引・殺虫防除戦略の有効性を高めたりできる可能性がある」と研究者らは記している。
イタリアだけでも、ヒメコガネは毎年農業部門に約8,500万ユーロ相当の被害をもたらしている。
米国環境保護庁(EPA)によると、この昆虫は全米38州およびコロンビア特別区で確認されており、農家からは様々な畑作作物、果物、野菜への被害が報告されている。
その結果、科学者たちは、在来種をしばしば上回るその個体数を減らす方法を必死に模索している。
その一環として、イタリアの研究者らは、ヒメコガネの天敵であるサムライハチを導入した。
この放飼の目的は、ほとんどの地域でカメムシの生息数を少なくとも60%抑制することにあるが、専門家によると、この計画が成功しているかどうかを判断するには数シーズンかかるという。