トスカーナの生産者たち、遅霜と夏の猛暑を乗り越えNYIOOCで快挙を成し遂げる
持続可能な農業の重要性を忘れずに、果樹園で丹精込めて行われた作業が、トスカーナの農家たちを世界大会での主役へと押し上げた。
2022年NYIOOC世界オリーブオイルコンペティションに関する特別特集の続きです。
第10回NYIOOC世界オリーブオイルコンペティションにおいて、トスカーナの生産者たちは過去最多の受賞数を記録し、イタリア中部のこの地域が世界的な舞台で再びその存在感を示しました。
この成功は、近年で最も困難なシーズンの一つと評される時期の終わりに訪れました。特に夏場には、いくつかのオリーブ園が異常気象の影響を受け、収量と品質の両方に深刻な脅威をもたらしました。
しかし、現場での入念な作業(何一つ偶然に任せることなく)、さらなる投資、そしてある種の「頑固さ」――これはいずれにせよ、すべての農家が備えておくべき資質ですが――が相まって、トスカーナの生産者たちは卓越した品質レベルに到達することができました。
関連記事:イタリアの最高級オリーブオイルこうしたすべての努力が、アーティチョーク、野草、アーモンド、香草、スパイスといった豊かな香りを湛え、口いっぱいに広がるエレガントなブレンドへと結実し、鮮烈な感覚的感動を生み出しています。
シエナ県チェトナの砂利と凝灰岩が混じる丘陵地に位置するポデーレ・リカーヴォは、オーガニックのミディアムブレンドであるDOP「テッレ・ディ・シエナ・ビオロジコ」ブランドで金賞を受賞しました。

ポデーレ・リカーヴォでのオリーブ収穫
「私たちにとって、この受賞は二重の意味で価値があります」とフェデリコ・マッソリ氏は『オリーブオイル・タイムズ』に語りました。「第一に、NYIOOCは権威あるコンテストであり、そこから評価を得られたことは私たちにとって大きな意味を持ちます。また、米国に多くの顧客を抱えているため、これは彼らに私たちの製品の価値を示す手段でもあります。」
「昨年は複雑な年でした」と彼は付け加えた。「遅霜が花芽の生育を阻害し、生産量は半減しましたが、それでも私たちが常に目指している高品質を実現することは妨げられませんでした。」
彼の所有する3,000本のオリーブの木は、10ヘクタールの敷地に広がっている。この敷地は州境に位置しており、隣接するウンブリア州のチッタ・デッラ・ピエーヴェにまたがっている。
「当社のブレンドは、モライオーロが40%、レッチーノが20%弱、残りはフラントイオとコレッジョーロで構成されています」とマッソリ氏は語った。
これらに加え、彼のオリーブ園には、最近再発見されたミヌータ・ディ・キウーザの木も数本含まれている。
「私たちは単一品種オイルを生産しており、それを『エトルリア人のオリーブオイル』と呼んでいます」と彼は語った。「実際、樹齢数百年のミヌータの木は、かつてこの民族の首都であったキウージ周辺の当地域でしか見られないのです。」
「持続可能な農業経営と密接に結びついた生物多様性の保護は、清潔で健康的な環境の中で生きることを私たちに促す、私たちの生活哲学の一部です」とマッソーリ氏は付け加えた。
アレッツォの集落ヴィティアノでは、ジャンカルロ・ジャンニーニがフラントイオ、レッチーノ、モライオーロの果実を見事にブレンドした。その結果生まれた「ヴィピアーノ」は、その調和のとれた複雑さがNYIOOCの審査員を感嘆させ、彼にゴールド賞をもたらした。これは、数多くの栄誉に続く最新の受賞である。

ヴィピアーノのオリーブ畑
「特に、連続して数々の賞を受賞できたことで、長年にわたり品質を追求し続けてきた私たちの姿勢を顧客に伝えることができたことを嬉しく思います」と彼は『Olive Oil Times』に語った。
「私のオリーブ畑は今も伝統的な植栽レイアウトを維持しています」とジャンニーニ氏は付け加えた。「大部分は非常に古いオリーブの木で構成されており、最も新しい部分は1985年以降に植えられたものです」
彼は、その年の大寒波以来、今回の収穫はおそらくここ数十年で最も困難なものだったと語った。
「4月の第1週に発生した遅霜が最初の芽を枯らし、開花を遅らせました」とジャンニーニ氏は語った。「その後、着果は順調でしたが、熱波によって小さな果実が焼け落ちてしまいました」
「新しく灌漑設備を導入したエリアでのみ、収穫の一部を救うことができました」と彼は付け加えた。「これにより作業量と経費は増えましたが、最終的に得られた品質が、そのすべての努力に見合うものとなりました」
今年は開花状況が非常に良好で、次期収穫への期待が高まっている。「今後数週間の様子を見守る必要がある」とジャンニーニ氏は語った。同氏は、『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラー『トスカーナの太陽の下で』の著者、フランシス・メイズが立ち上げたブランド「ブラマソーレ」の生産者でもある。
ヴィティアーノとコルトーナの中間に位置する彼女の畑で収穫されたオリーブは、ジャンニーニの搾油所で搾られる。
「機械も重要ですが、違いを生むのはオペレーターです」と彼は語った。「搾油所はレーシングカーのようなものです。勝利はドライバーにかかっているのです」
一方、フィレンツェ周辺のなだらかな丘陵地帯では、フレスコバルディが金賞を受賞した『ラウデミオ』を生産している。これはフラントイオ種を主体としたブレンドだ。

マッテオ・フレスコバルディ
「この栄誉を受けることは、畑や搾油所での私たちの努力に対する喜びであり、報いでもあります」とマッテオ・フレスコバルディは『オリーブオイル・タイムズ』に語った。「毎年大きな満足感を得られますが、昨シーズンのような困難な収穫を経て、この賞はさらに大きな価値を持つものとなりました。」
「品質面での結果は、まさに並外れたものだったと断言できます」と彼は付け加えた。「それでもなお、これは私たちを試練にさらした一連の気象現象に見舞われたシーズンを経ての成果なのです。」
彼らの300ヘクタールに及ぶオリーブ園は、標高200メートルから500メートルの間に位置している。4月上旬の霜が襲った際、最も標高の低い木々の芽はすでに成長し始めていた。その後、6月の高温により結実が非常に困難になった。
「オリーブ園での作業は、例年以上に多忙でした」とフレスコバルディ氏は語った。「緑肥や剪定など、通常行われるすべての作業が昨年はさらに重要性を増し、細部に至るまで一切の手抜きはありませんでした。」
「10月中旬に始まった収穫でさえ、各木についた少量の果実を収穫するには特別な配慮が必要でした」と彼は付け加えた。「しかし、これは私たち一人ひとりにとって素晴らしい研鑽の機会だったと言わざるを得ません。」
今、満開を過ぎた木々から最初の小さなオリーブの実が顔をのぞかせ、期待が高まっています。「これからの数週間が極めて重要です」とフレスコバルディ氏は言います。「いずれにせよ、私たちは最高品質を実現するために懸命に働く覚悟です。」
アンティコ・ポッジョロは、ピストイアを見下ろす丘の頂上に位置する2,000本の木からなる有機オリーブ園で、フィレンツェへと続く美しい景色を誇っている。

シルヴィア・ゴリ
「初めて参加したのに、これほど重要な賞をいただくことができました」とシルヴィア・ゴリは、フラントイオ、モライオーロ、レッチーノをブレンドした製品で獲得した金賞について語った。「このコンクールは、私たちのエクストラバージンオリーブオイルをアピールする絶好の機会だと思います」
何世代にもわたりオリーブオイルを生産してきた家族の伝統を受け継ぎ、彼女は2016年、高品質なエクストラバージンオリーブオイルを製造することを目指して「アンティコ・ポッジョロ」を設立しました。
「この地域は土壌と気候の条件が理想的です」とゴリ氏は語った。「生産量が激減したにもかかわらず、昨年は素晴らしい製品を生産できたのは、この環境のおかげだと思います」
「実際、前回の収穫に比べれば、収穫量は半分以下に減りました」と彼女は付け加えた。「特にレッチーノ品種は、暖かい時期に発生した異常気象の影響を大きく受けました。一方で、高温のおかげでオリーブミバエの発生は防がれました。」
アンティコ・ポッジョロの農場施設はまもなくオープンする予定であり、最新鋭の搾油所を建設する計画もある。
「施設建設に必要なすべての許可が下りるのを待っているところです」とゴリ氏は語った。「私たちの施設は、周囲の景観と調和して配置されています。景観の保全に特に配慮しているため、オリーブ畑の元の植栽パターンを維持しました。」
彼らの計画は、空き地の一部にオリーブの木をさらに植えて生産を拡大することです。
「この地域には野生動物が広く生息しています」とゴリ氏は語った。「私たちは持続可能な農法を用いて、動物たちとその生息環境を守っています。ただ、若い木の枝をかじられないように柵を設ける必要があります。工事が完了次第、新しいオリーブの木を植える予定です。」