オリーブオイルを多用する地中海式食事は、慢性疾患のリスクを低減できる

脂肪摂取に制限を設けない地中海式食事は、心血管疾患、乳がん、2型糖尿病の発症率の低下と関連している可能性がある。

米国の研究者らによる新たな総説によると、オリーブオイルなどの良質な脂肪の摂取を制限しない地中海式食事は、心血管疾患、乳がん、2型糖尿病のリスク低下と関連していることが示された。

この総説およびメタ分析では、1990年から2016年4月までの期間において、Ovid Medline、CINAHL、コクラン・ライブラリからデータを収集した。
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研究者らは、すべての選定基準を満たす90編の論文を抽出し、分析を行った。本研究の目的は、脂肪摂取を制限しない地中海式食事 と他の食事法を比較し、成人の健康アウトカムに対する影響について、既存の文献を総括することにある。

データ分析の結果、脂肪摂取を制限しない地中海式食事は、他のいかなる食事と比較しても、心血管イベント、乳がん、および2型糖尿病の発症率の低下と関連している可能性があることが示された。

また、観察研究のデータからは、地中海式食事への順守度が最も高い群では、順守度が最も低い群と比較して、がんの総発生率および死亡率、ならびに大腸がんおよび肺がんの発生率が低いことが明らかになった。

興味深いことに、研究者らはこの食事法の定義に脂肪の無制限摂取を含めていた。「本研究の主なメッセージは、地中海式食事法への順守が心血管イベントやがんの減少につながり得ること、そしてその食事法が必ずしも低脂肪である必要はないということだと思います」と、主任研究者でありミネソタ大学医学部の医学教授であるハンナ・ブルームフィールド氏は述べた。

最近の研究では、低脂肪食は慢性疾患の予防だけでなく、減量においても最善の選択ではない可能性があることが示されている。何十年にもわたり、消費者や患者に対して「低脂肪食の方が健康的である」というメッセージが伝えられてきたが、実際には研究結果はその正反対を示しており、特にその脂肪が健康的な脂肪である場合はなおさらである。

「健康的な食事を心がけるなら、重要なことの一つは、調理油やサラダ油としてオリーブオイルを取り入れ、色とりどりの果物や野菜をたくさん食べることです」とブルームフィールド氏は付け加えた。

著者らは、健康的な脂肪を制限しない食事の利点が、脂肪と食事の健康における役割への新たな注目につながる可能性があると指摘した。