EUのオリーブオイル生産量見通しが発表された
スペインでは昨シーズンに比べて収穫量が減少すると見込まれる一方、イタリアとギリシャでは、これまでの不作から回復の兆しが見られている。
欧州連合(EU)は、月次オリーブオイル生産予測およびこれまでの総生産量を発表した。スペインが首位を維持しているものの、昨年の記録的な収穫量には及ばず、イタリア、ギリシャ、ポルトガルも大幅な生産量を記録している。
スペインは3月末時点で計1,116,171トンを生産し、再びEUのオリーブオイル生産国ランキングの首位に立った。今シーズンの総生産量は1,120,000トンに達すると見込まれているが、これは前作年の過去最高記録である177万トンと比較して、予想通り大幅に減少している。
イタリアでは今シーズンの生産量が2倍以上に増加し、3月時点で推定総生産量は361,145トンに達した。2018/19シーズンに生産されたわずか175,000トンと比較して、今シーズンの総生産量は364,000トンに達すると見込まれている。
ギリシャでは、3月末時点で26万2,570トンのオリーブオイルが生産されており、総生産量は26万5,000トンと見込まれている。これは当初予想されていた28万~30万トンよりは若干少ないものの、わずか18万5,000トンしか出荷されなかった不振だった前シーズンと比べると、大幅に改善している。
ポルトガルはEU加盟国の中で第4位にランクされ、2018/19年度の10万トンと比較して、過去最高に近い推定13万トンの生産量が見込まれている。小規模生産国であるキプロスとフランスは、今期の収穫年度において、それぞれ合計6,991トンおよび5,900トンのオリーブオイルを生産した。
オリーブオイルの消費量に関しては、スペインでは国内向けに55万トンが消費されると見込まれており、一方、イタリアでは51万トンの消費が見込まれている。ギリシャとポルトガルでは、今シーズン中にそれぞれ12万5,000トンと8万トンが消費される見通しだ。
EUはまた、今収穫年度の搾油作業完了後の最終在庫推計についても報告しており、スペインの在庫は60万700トンに達し、イタリアとギリシャのオリーブオイル備蓄はそれぞれ5万トンと6万2,700トンに達した。
2月までに、価格の均衡を図るため欧州委員会が適用する民間貯蔵支援制度に基づき、最大6ヶ月間の貯蔵を目的として、さらに21万3,500トンのオリーブオイルが欧州市場から引き出された。
さらに、欧州農業者団体Copa-Cogecaは、新型コロナウイルス
による輸送制限
に伴う輸出の減速により、次の販売シーズンを前に、ワインやオリーブオイルなどの製品がさらに滞留する恐れがあると警告している。