温暖な気候がギリシャのオリーブに打撃を与えている

長引く夏の干ばつにより、ギリシャの一部のオリーブオイル生産地域では生産量が例年を下回り、重要な時期に収益が減少している。

昨年と比べて搾油量が増加すると予想されていたものの、収穫前の期間に続いた温暖で乾燥した天候により、ギリシャ南部の特定の地域では搾油量が減少した。オリーブの木には実がより多く実っているものの、乾燥した気候が果実内部での油の生成を妨げたため、加工後の搾油量は少なくなっている。

ペロポネソス半島のイリア地方で生産を行うサキス・ゲオルゴプロス氏は、オリーブ加工の収量が例年より少なく、エクストラバージンオリーブオイルの価格が2.30~2.40ユーロまで下落しているとし、厳しいシーズンになると予想している。9月の遅い雨もあまり助けにはならず、かえってオリーブにカビが発生する原因となってしまった。

メッシニア地方の生産者エリアス・コロニオス氏は、自身のオリーブ園の一つで、例年の25袋に対し40袋以上の収穫があったことに驚いたが、搾油所からの知らせを聞いて深く落胆した。オリーブの実の収穫量が少なかった前年と同等のオイル量しか得られなかったため、より多くの労力を費やした割に収益は少ないということになるからだ。 干ばつによる被害に対する地元のオリーブオイル生産者への補償手続きも現在進行中である。

これまでのところ、この現象は低地での栽培地に限られており、丘や斜面に位置する木々——これらは主に高品質なオリーブオイルを生産する——には影響が見られないようだ。

天候が不安定で予測不能になっているため、農家やオリーブオイル生産者は、将来起こりうる異常な事態に対処できるよう備えておくべきだ。結局のところ、ギリシャの各地域で優れた品質のオリーブオイルを生み出しているのは、特有の微気候、地形の特性、そして栽培技術の組み合わせによるものである。この3つの要素のうちどれか一つが欠けても、そのモデルは崩壊してしまうのだ。